2024/07/06

仲を裂く言葉を使わない『慈経に学ぶ〈15の善習慣〉と〈10の善行為〉』

 

人は生まれながらにして、口の中に斧を持っている

愚か者は悪口を言っては、自分を斬り、他人を斬る

ブッダ





言葉で実践する善行為の2番目は、「人の仲を裂く言葉を使わない」ことです。


その人がいないところで悪口や嫌がらせなどを言い、相手の名誉を傷つけ、仲違いさせることは、悪い行為です。


人は裏で悪口を言いますか? 陰で中傷しますか?


そういう人もいますね。その人がいるところでは別のことを言い、陰では貶したり、悪口を言ったり、中傷したり、ひどいのです。


なぜ、そのようなことをするのでしょうか? 


それは、こころに怒りや嫉妬があるからです。他人の幸せや成功が悔しいのです。


ブッダは、言葉における不善行為の2番目は、「人の仲を裂く言葉を言うこと」とおっしゃいました。陰で中傷することは何であれ、このなかに入るのです。


その反対の「人の仲を裂く言葉を言わないこと」が善行為です。そこには「インテグリティ(誠実さ)」があるのです。


『慈経に学ぶ〈15の善習慣〉と〈10の善行為〉』
「10の善行為:人の仲を裂く言葉を言わない」
より

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)