2023/10/15

人は皆それぞれ ~長所を活かす『喜び〈Muditā〉― 他人の幸せを喜ぶ人は幸せになる:嫉妬の手放しの方』より

 

嫉妬への対処法

人は皆それぞれ ~長所を活かす


嫉妬に対処するために、「人はみな違う」と理解することも役に立ちます。

人はみなそれぞれです。たとえばピアノを弾くのが上手な人がいるとしましょう。
その人はその分野では確かに優れているかもしれません。でも、他の分野ではどうでしょうか?


実際のところ、誰でも「得意なこと」と「苦手なこと」があるものです。
長所もあり、短所もあるのです。
ですから人の一面だけを見て嫉妬したり、ねたんだり、あるいは「なんで自分はダメなのか」と落ち込んだりすることはナンセンスです。




あなたには他人にはない優れたところがあるはずです。

「自分の持ち味はなんだろうか?」「得意なことはなんだろうか?」と考えてみてください。
それを見いだし、活かしていくのです。

そうすればモチベーションが高まり、よい結果が得られるでしょう。

自分の得意なことですから、楽しくできますし、ストレスはほとんどかかりません。

他人と比べることもなくなり、嫉妬も生まれなくなるのです。


地位、才能、容姿、学歴、収入など、社会には嫉妬が生まれるきっかけがいろいろあります。

そこで、「人は人、自分は自分」と考えて、人と自分とを比べないようにしてください。
そうすれば嫉妬は起こらないでしょう。


たとえ嫉妬が生まれたとしても、「人は皆それぞれだ。自分の得意なことを活かそう」と理解して、自分の長所や強みを認められれば、嫉妬は消えていき、嫉妬の感情にうまく対応することができるでしょう。


チャンディマ・ガンゴダウィラ長老


「第5章 嫉妬への3つの対処法
 人は皆それぞれ ―長所を活かす」より

『喜び〈Muditā〉― 他人の幸せを喜ぶ人は幸せになる:嫉妬の手放しの方』




2023/10/09

自由 vs.執着「自由への突破口① 」

 

自由 vs.執着


「自由」を経験したことのある人はひとりもいません。

政治や経済の世界では「自由」という言葉を使って格好つけていますが、本当は誰も自由を経験したことはないのです。

自由というのは言葉だけのことで、世の中には存在しないものなのです。


2023/10/07

問題を引き起こす根本の原因は? 自然と人間「問題をつくるのは誰か?⑩ 最終回」


心が「善・悪」をつくる/なぜ問題を解決できないのか?「問題をつくるのは誰か?⑨」からの続き


問題の根本の原因



このように、問題を避けるためにどんな方法を使ったとしても、日々の生活の中で多くの新しい問題にぶつかるものです。

なぜでしょうか?

それは、ほとんどの問題の主要な原因は「心が未熟であり、利己的である」ということを理解していないからです。

2023/10/05

6 解決論:個人の苦しみと社会の苦しみ/各自で理解する Paccattam veditabbo vinnuhi ti「来たれ見よ(最終回)」


変わらないもの/実践も対機?「来たれ見よ4,5」からの続き

 

個人の苦しみ


苦しみを、「個人の苦しみ」と「社会の苦しみ」とに分けて考えることができます。

苦しみを抱えているのはほかでもない自分なのですから、解決するためには自分が努力する必要があるのです。

「個人の苦しみ」については、各個人が自分で自分の苦しみを解決しなければなりません。