自由 vs.執着
「自由」を経験したことのある人はひとりもいません。
政治や経済の世界では「自由」という言葉を使って格好つけていますが、本当は誰も自由を経験したことはないのです。
自由というのは言葉だけのことで、世の中には存在しないものなのです。
「自由」を経験したことのある人はひとりもいません。
政治や経済の世界では「自由」という言葉を使って格好つけていますが、本当は誰も自由を経験したことはないのです。
自由というのは言葉だけのことで、世の中には存在しないものなのです。
心が「善・悪」をつくる/なぜ問題を解決できないのか?「問題をつくるのは誰か?⑨」からの続き
なぜでしょうか?
それは、ほとんどの問題の主要な原因は「心が未熟であり、利己的である」ということを理解していないからです。
苦しみを、「個人の苦しみ」と「社会の苦しみ」とに分けて考えることができます。
苦しみを抱えているのはほかでもない自分なのですから、解決するためには自分が努力する必要があるのです。
「個人の苦しみ」については、各個人が自分で自分の苦しみを解決しなければなりません。
諸要素とエネルギー/心のエネルギー/ものごとの本質/問題を引き起こすもの者のアドバイスに耳を傾ける「問題をつくるのは誰か?⑧」からの続き
しかし、心をよく訓練し、理解を持って心を育てるなら、問題が起こらないよう防ぐこともできます。
お釈迦様は次のようにおっしゃっています。
心はあらゆる善と悪の先駆者である。
心が、善と悪をつくるのである。
私たちはさまざまな問題を抱えて苦しんでいます。
問題の原因は、主に妄想です。
そしてこの妄想、恐怖や無明を取り除くことができるのは、お釈迦様が説かれた真理の教えを実践することしかないのです。それ以外ほかにありません。
お釈迦さまは苦しみを知り尽くしている「来たれ見よ3-⑫」からの続き
4「苦しみ」は変わらない
時代が変わって科学技術が発展しても、「生きる苦しみ」だけは変わりません。
お釈迦さまは苦しみを知り尽くし、四聖諦の一番目として苦聖諦を説かれました。苦聖諦の内容は、昔も、今も、これからも同じです。
これらの苦しみは今も昔も同じです。新種の苦しみはありません。新種のヴィールスはありますが、新種の苦しみはないのです。
嫉妬の感情をもう少し詳しく分析してみると、嫉妬には2つの面があることがわかります。
・他人が失敗すると、喜びを感じる
・他人が幸せだと、腹が立つ
強弱の差はあれ、人のこころにはたいていこの2つの働きがあります。
「他人が失敗すると喜びを感じる」のは、どのようなときでしょうか?
天界に生まれ変わったカエル/子ヒツジと母ヒツジ/出家したかったヘビ〈ブッダに出会った人たち〉「来たれ見よ3-⑪」からの続き
お釈迦さまは苦しみを知り尽くしている
これまでお話してきましたように、お釈迦さまの在世中、さまざまな人たちが、人だけでなく神や動物たちも、お釈迦さまに会い、自分たちの問題を解決していきました。
お釈迦さまに失敗したケースはないのです。
お釈迦さまはなぜ失敗しなかったのでしょうか?
なぜ成功したのでしょうか?
家族・隣人との関係/不安定な心「問題をつくるのは誰か?⑦」からの続き
「世界の起源がいつかということを考えて、心を悩ませてはならない」と、お釈迦様はおっしゃいました。
そのようなことを考えても、心の問題を解決することはできません。
いまでも世界の始まりと終わりを知りたがっている人が結構いるようです。
お釈迦様が「世界の始めや終わりはいつか、ということを考えるべきではない」とおっしゃったとき、人々はその意味を理解できませんでした。
それはお釈迦様の教えが、彼らが持っている、世界の起源についての信仰と違っていたからです。
アングリマーラ/苦行者/預流果に悟った召使い〈ブッダに出会った人たち〉「来たれ見よ3-⑩」からの続き
●天界に生まれ変わったカエル
お釈迦さまに出会って幸福をつかんだのは人間だけではありません。神々や動物たちも心の安らぎを味わいました。
あるとき、比丘と在家信者たちがお釈迦さまの説法を聞いているところに、一匹の小さなカエルが餌を探しにやってきました。
このカエル、お釈迦さまの声が耳に入った瞬間、身動きできなくなりました。というのも、お釈迦さまの声にはある種の響きがあり、その声を聞くと心が落ちつくのです。