美意識過剰な女性へのアドバイス「仏教から見る女性⑤」から続きます。
感情的な女性へのアドバイス
愛する人を亡くし、心がひどく混乱して、悲しみに打ちひしがれていた女性たちに、ブッダは「死は避けられないものである」ことを説かれ、四聖諦を教えられました。
そして、彼女らがその意味を深く理解できるよう、さまざまなかたちで法を教えられたのです。
美意識過剰な女性へのアドバイス「仏教から見る女性⑤」から続きます。
感情的な女性へのアドバイス
愛する人を亡くし、心がひどく混乱して、悲しみに打ちひしがれていた女性たちに、ブッダは「死は避けられないものである」ことを説かれ、四聖諦を教えられました。
そして、彼女らがその意味を深く理解できるよう、さまざまなかたちで法を教えられたのです。
◎「意」の防護は善きこと
Manasā saṃvaro sādhu
「心(意)」を制御することは、「行動」や「言葉」を制御するよりも、遥かにむずかしいことです。
なぜでしょうか?
それは、人の心や思考は止まることなくあちこち走りまわっているからです。
瞑想したことがある方なら、おわかりになるでしょう。
心は野生のサルのようなものです。
枝から枝へとせわしなく走りまわるサルのように、人の心も欲から欲へ……、怒りから怒りへ……、悩みから悩みへ……、後悔から後悔へ……、落ち込みから落ち込みへ……などと、対象から対象へ、せわしなく走りまわっています。
あれを欲しがり、これを欲しがり、あれをつかみ、これをつかみ、
あちらで不満を言い、こちらで不満を言い……、
このように、心はあちこち散乱しています。
そこに制御はありません。
わめき騒ぐサルのように、心は手に負えないものなのです。
これが、心の性質です。
心を落ち着かせることは大変なのです。
まず、この心の性質を理解するようにしてください。
チャンディマ長老(著)
『セルフケア:ブッダが教えた〈心〉と〈言葉〉と〈身体〉のととのえ方』
「意の防護は善きこと」より
9 忙しくしすぎない(appakicco)
現代人はどのくらい忙しいでしょうか? 働きバチのように、いつも忙しくしていませんか? みなさんの日々の生活はどうでしょうか?
仕事に忙しいだけでなく、雑務に追われている人もいます。
実際のところ、私たちが「忙しい」と言っているのは、何か優先すべきことがあるからです。
優先することが多ければ多いほど、日常生活は忙しくなるのです。
・頭のなかもシンプルに
それから、何もしていないのに、頭の中であれこれ考えて忙しくしている人もいます。
仕事をそれほどせず、人生をよりよいものにしようと努力もしていないのに、ただ「あれをしなければ、これをしなければ」と考えて、頭の中だけで忙しくしているのです。
日常生活であれ、頭の中であれ、ブッダは「忙しすぎることは善行為をする妨げになる」とおっしゃいました。
もし、「善行為をするのに忙しい」と言うなら、それは悪いことではありません。
ただ、その場合でも、執着しないよう気をつけなければなりません。
執着せず、適切に善行為をしていれば、そのときは忙しいというよりも、心に喜びや充実感を感じるでしょう。
ブッダは、「用事を減らし、多忙にならないことも、善い習慣のひとつである」と説かれたのです。
『慈経に学ぶ〈15の善習慣〉と〈10の善行為〉』
「15の善習慣 6. 謙虚さ(anatimānī)」より
チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)
男性と女性の特徴「仏教から見る女性③」から続きます。
結婚した女性へのアドバイス
ブッダは、家庭の平和や調和は主に女性の肩にかかっていることをよく理解されていました。
そして結婚生活における「妻の役割」について女性たちにアドバイスされたのです。